つなぎに布海苔を加える蕎麦を冬も冷やかけで
江戸時代に初代がこの地で蕎麦屋を開いてから200余年。創業者である金 弥助さんが大阪で盛んだった「砂場」系統のそばを習得したのち、故郷である羽後町で弥助そばやを開いたことが始まりです。つなぎに布海苔を加える製法で、独特の喉越しと風味を感じさせる「西馬音内そば」の元祖店。創業以来毎日手打ち手切りにこだわり、早朝から仕込んだ打ち立て蕎麦を提供している。
独特の喉越しを十分に味わうために、冬でも「冷やかけ」を注文するのが地元流。そばの香りを残しつつもマッチするつゆは、北海道産の昆布と、焼津産のかつお節を使用。このダシのきいたおつゆがまた美味しいんです。弥助はそば以外の惣菜や天ぷらの味にも定評があり、金曜限定の特製カレーと蕎麦のセットを目当てに訪れる常連客も。
製法は200年間受け継がれているが、その時代の食文化に合わせて味やメニューを少しづつ変えてきているという。常に美味しいもの・もっといいものを目指して追及し、時代に合わせて柔軟に対応しているからこそ、200年も愛され続けているんだなあと思います。1回食べたら絶対にまた食べたくなる弥助のそば。ぜひ1度食べに行ってみてはいかがでしょうか。